シネマ「プロポーズ」
1999年作のゲイリー・シニョール監督のアメリカ映画「プロポーズ」後存知でしょうか。まさに今どきの、なかなか結婚しないカップルに贈る結婚ラブコメディです。
なんと言っても、タキシードの花婿姿のクリス・オドネルが逃げ出して花嫁たちが追うシーン。サンフランシスコの狭く急勾配な坂を1,000人もの花嫁がウエディングドレスを翻し大暴走。このシーンは圧巻です。
「彼は私を愛している、なのにどうしてプロポーズしてくれないの」と疑問と不安で一杯の女心を抱えている女性もいるでしょう。男心にしてみれば、「結婚したら他の女性と恋愛もできないし、彼女を愛してはいるけれど、残りの一生をすべて一人に捧げるなんて」ということなのでしょう。
自由を愛し、束縛を嫌う独身男の主人公ジミー・シャノン(クリス・オドネル)は、恋愛中は楽しいのに、恋人が“二人の未来”について言葉にしたとたん、急速に冷めていってしまう典型的な結婚恐怖症。
意地になった女性も、子供のころから幸福な花嫁を夢見ているの。望まれない結婚なんて願い下げ、とばかりに一生に一度のプロポーズとヒロイン気分を味わいたがる。
しかし今度ばかりはジミー・シャノンも現在の恋人アン(レニー・ゼルウィガー)に、今までとは違う運命を感じる。アンこそ、本当に心から自分が愛せる理想の女性にちがいない。それなのに3年もつきあい、愛しているのに、プロポーズに踏み切れない。
彼女は失いたくない、でも結婚は…。なんとかプロポーズの言葉は言ったものの、本心からではないのが分かり、アンは史上最低のプロポーズに激怒してしまう。
ジミーをいくら愛していても、プロポーズさえ満足にできないのでは、結婚には向いていないかもしれない、不幸な結婚なのかもしれない。そうアンに振られたジミーは落ち込む暇もなく、なんとお祖父さんの遺言が降りかかってくる。
遺言では30歳の誕生日までに、つまりあと24時間以内に花嫁を見つけなければ遺産はなくなってしまう。果たしてジミーは、億万長者になることができるのか。アンとの愛のゆくえは?
結婚にお悩みの皆様、この映画を見てプロポーズについて考えてみてはいかがでしょうか。