心に一生残るプロポーズの言葉

花にまつわるプロポーズ伝説

ブーケ・ブートニアや真紅のバラのように、プロポーズに美しい花はかかせないようですが、花にまつわったプロポーズの伝説というのもあります。

 

これはオランダのシンボル、チューリップにまつわる物語。

昔、3人の騎士たちが一人の女性に一度にプロポーズしました。3人の男性たちは自分の魅力を「剣」、「王冠」、「財産」とそれぞれの言葉に示しました。「剣」は強さを、「王冠」は名声、「財産」は資産をあらわしたのでしょう。
どれも結婚するには魅力的なものばかりでしたが、心優しい女性は自分が誰かを選んでしまうと、選ばれなかった2人はどうなるのか、仲たがいしないかと思いやり、結局誰のことも選ぶことができませんでした。
そして心を痛めた女性は、花の女神フローラに自らをチューリップの姿に変えるよう、お願いしたのです。こうして3人の騎士達は争うことも無く、仲良くチューリップを育てました。

 

ギリシャ神話の中にもプロポーズとチューリップという伝説があります。

昔々、ギリシャに美しい娘がいました。名をチューリップといいました。
ある日、秋の神ヴェルッゥヌが娘に一目ぼれしました。ヴェルッゥヌは、熱い言葉で何度もチューリップにプロポーズをしますが、彼女は知らん顔。気持ちを受け入れてはもらえないのです。
ある日、花畑に来ていたチューリップのもとにヴェルッゥヌが現れ、またプロポーズをしました。ヴェルッゥヌの度重なるプロポーズに困り果てたチューリップは、貞操の神アルテミスに助けを求めたのです。すると、アルテミスは娘をチューリップの花の姿に変え、ヴェルッゥヌから隠したのでした。

 

求愛に困り果てた女性の姿がチューリップだったのですね。ちなみにチューリップの花言葉は愛の告白です。

 


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